製品・技術・サービス概要

APLINK LCX36eは、高解像度なAPLINKシリーズのピエゾ方式インクジェットプリンターです。
主に段ボールやクラフト袋などの浸透面への直接印字を目的とし、ラベル貼付からの置き換えやコスト削減を実現します。
多様な現場で簡単操作・手軽設置を可能にし、従来機比5倍の印字飛距離により、ワークとの接触リスクを減らし、段差や膨らみのある対象物にも対応できます。多くの製造業のニーズに応え、柔軟なヘッド調整や省スペース設計も利点です。

製品の特徴

• 高解像度印字で多様な情報に対応
  本製品は、最大印字高さ36mmの高解像度印字が可能です。横解像度180dpi、縦解像度は180, 270, 360dpiを選択でき、高精細な印字品質を実現します。これにより、段ボールやクラフト袋などの浸透面に対し、期限印字やロット番号といった一般的な情報に加え、GS1 QRコードやDataMatrixなどの二次元コード、バーコード（EAN8, EAN13, Code128など） も鮮明に印字できます。トレーサビリティ対応など、高まる印字ニーズに対応可能です。
  
  
• 従来機比5倍の印字飛距離で段差にも対応
  APLINK LCX36eの大きな特長の一つは、プリントヘッドとワーク間の印字飛距離が大幅に向上したことです。従来機では1～2mm程度まで距離を詰める必要がありましたが、本機では約10mm程度の距離を保ったまま、安定した高精細な印字品質を維持できます。これは従来機の約5倍の印字飛距離に相当します。この長い印字飛距離により、段差や膨らみのある対象物への印字が可能になり、印字対象物との接触リスクも低減します。
  
  
  
• 簡単操作と直感的なコントローラー
  操作の簡便性も本製品の大きな利点です。薄型で省スペースな筐体に搭載された10インチの大型タッチパネルコントローラーは、優れた視認性と操作性を持ち合わせています。現場にPCを常設する必要がなく、コントローラー単体でメッセージの作成・編集、印字内容や位置の調整など、日常的な運用が完結します。各機器はEthernetで接続され、コントローラーを手元に設置するなど、柔軟なレイアウトで直感的な操作が可能です。
  
  
• 柔軟なプリントヘッド調整機能
  多様な現場の設置要件に対応するため、プリントヘッド支持構造は高い剛性を確保しつつ、優れた柔軟性を持ちます。プリントヘッド先端部の角度はストレートから左右90度まで自在に調整可能で、独自機構により様々な印字環境に柔軟に対応できます。さらに、前後95mmのスライド機構も備えており、設置後の細かな位置調整も容易に行えます。これにより、様々なラインや対象物への設置を容易にします。
  
  
• ラベル代替によるコスト削減
  APLINK LCX36eは、段ボールやクラフト袋などへの直接印字により、ラベル貼付からの置き換えを可能にし、トータルコストの削減に貢献します。オンデマンドで直接印字を行うことで、印刷済みラベルの在庫管理や保管スペースの削減、ラベル貼り付けにかかる人件費や段取り替え工数の削減といった「見えないコスト」を大幅に削減できます。また、ラベルの剥離紙（セパレーター）の廃棄物も削減でき、環境負荷低減にも繋がります。APLINKシリーズ全体として、低ランニングコストも特長です。