アカデミックプラザ
手間のかかるルーティーン業務をサポートする自動化システム
- 口頭発表あり
2025年06月13日(金)14:20~14:50
テーマ
検査システム(センサー・計測・分析・モニタリング含む)
研究機関名
日本原子力研究開発機構 物質科学研究センター 階層構造研究グループ
代表者名
大澤崇人
発表概要文
【背景】 ファクトリーオートメーション(FA)が発達している現在においても、研究室内において実験を自動化するラボラトリーオートメーション(LA)はほとんど普及しておらず、大多数の実験施設では手作業で実験を行っている。発表者はこれまで既存装置を利用したコストパフォーマンスに優れたLAシステムを開発してきた。 【自動化の実例】 30年以上前に作られた実験装置(即発γ線分析装置)を完全自動化。さらに複雑な湿式分離操作を行う分析前処理工程を自動化したシステムを構築。 福島第一原子力発電所の廃止措置において必要なコンクリート瓦礫中の放射性核種の分析前処理を完全に自動化したシステムでは、一連の複雑な湿式分離の工程を2台の多関節ロボットと多数の理化学機器を連係動作させることで全工程を自動化(写真)。 【何ができるのか】 FAが非常に発達している食品業界においても、未だ自動化が進んでいないであろう品質保証などの分野で発表者の技術が活用できるのではないかと見込んでいる。分注、減圧ろ過などのルーティーン業務があれば、これらを自動化することはすぐにでも可能であるし、その他の業務においても発表者が持つ経験と知識と発想力が役に立つであろう。