FOOMA JAPAN 2026 〜世界最大級の食品製造総合展〜 | 一般社団法人 日本食品機械工業会主催

アカデミックプラザ

腸の蠕動運動を模倣した高粘度・固液混合流体の混合搬送装置
―食品を「揉むように」「やさしく」混ぜながら運ぶ!―
口頭発表テーマ:腸の蠕動運動を模倣した高粘度・固液混合流体の混合搬送装置
―食品を「揉むように」「やさしく」混ぜながら運ぶ!―

  • 口頭発表あり

2026年06月02日(火)13:30~13:40

テーマ

流動・攪拌

研究機関名

中央大学 先進理工学部 精密機械工学科 中村研究室

代表者名

中村 太郎

発表概要文

本研究では、固体と液体が混在する食品や高粘度食品を、破砕や詰まりを生じさせることなく「やさしく混合・発酵・搬送」できる新しい蠕動運動型ミキシングポンプを提案する。本装置は腸の蠕動運動に着想を得た柔軟チューブ構造を有し、チューブを周期的に収縮・弛緩させることで内容物を包み込むように押し出す。回転羽根やスクリューを用いないため低せん断であり、食品に強い力を与えず、形状や品質を保持したまま連続搬送できる点が特徴である。 本装置はポンプユニットを複数直列接続し、各ユニットを個別駆動することで、前後搬送、垂直揚重、混合・攪拌などの動作を自由に切り替えられる(Fig. 1,Fig. 2参照)。これにより「混合」と「搬送」を一体化し、従来のバッチ処理を連続プロセスへ置換できる。ジャムやトマト加工品、みそ、乳製品などの高粘度流体に加え、ホールイチゴ、白菜、モズク、茶葉などの軟質・絡みやすい固形物も破損なく安定搬送できた(Fig. 3,Fig. 4参照)。さらに、穏やかな揉み込み混合により菌の分散性が向上し、ヨーグルトや後発酵茶などの発酵工程の促進にも有効である。 本技術は、混合・搬送・発酵を一本の配管で連続処理できる新しい食品加工プラットフォームとして、省人化、省スペース化、洗浄負担の低減、品質安定化および製造コスト削減への貢献が期待される。