アカデミックプラザ
食品評価のためのその場電気化学高速分析システム
口頭発表テーマ:食品評価のためのその場電気化学高速分析システム
- 口頭発表あり
2026年06月02日(火)14:15~14:25
テーマ
検査システム(センサー・計測・分析・モニタリング含む)
研究機関名
熊本大学 大学院 先端科学研究部 産業ナノマテリアル研究所
代表者名
國武 雅司
発表概要文
■ 研究背景と課題:食品の品質評価や劣化診断においては、迅速性・簡便性・現場適用性が強く求められている。抗酸化能などの重要な評価指標は、ORAC 法に代表される従来の比色定量法では、前処理が煩雑で分析に時間を要すること、ならびに現場(in situ)での測定が困難であるといった課題を抱えている。本発表では、食品中に含まれる抗酸化物質の活性評価(抗酸化能)や脂肪酸の不飽和度を、迅速かつ選択的に検出可能な「その場」・高速食品評価電気化学分析システムを紹介する。 ■ 技術的特徴:水相と油相がミクロスケールで共連続的に混在する両連続相マイクロエマルションを反応場として用いることで、水系・油系成分が混在する食品に対しても、前処理を最小限に抑えた高速な抗酸化能評価を可能とする電気化学分析システムを実現した。 比較的低コストな食品をマイクロエマルション中に分散させて測定する分析システムに加え、“試料を垂らす”あるいは“押し当てる”だけで測定可能な使い捨てセンサー型システムについても紹介する。さらに、脂肪酸やトリグリセリドに含まれる不飽和部位の電気化学分析についても展開し、シス型・トランス型不飽和脂肪酸の識別が可能であることを示す。 ■ 将来展望:本技術は、食品の品質管理・劣化診断の高度化に加え、農場や食品製造現場や流通段階でのその場評価技術としての展開が期待され、食品評価の新たな標準手法の確立に貢献することを目指している。 ■ 紹介youtube:https://youtu.be/jjn2h645Y6E