FOOMA JAPAN 2024 〜世界最大級の食品製造総合展〜 | 一般社団法人 日本食品機械工業会主催

アカデミックプラザ

マグネシウム合金をベースとした微生物制御材の開発

テーマ

その他

研究機関名

国立研究開発法人 産業技術総合研究所・製造技術研究部門/国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構・基盤技術研究本部遺伝資源研究センター

代表者名

中野 美紀

発表概要文

研究のポイント  ・環境や人体への負荷の少ないマグネシウムを主成分とする合金素材を用いた微生物制御材を開発する。  ・新しい金属系微生物制御材として、植物工場における病害防除、植物工場における食中毒菌の増殖抑制が期待できる。 ・有用菌の増殖効率の向上と代謝と代謝誘導、食品産業の衛生資材としての利用に応用展開が可能である。 研究内容 ・微生物は人類の生産活動において重要な位置を占めている。例えば、微生物を利用した農業生産の効率化、発酵製品の生産、抗生物質を含む医薬品原料やバイオ燃料、バイオプラスチックといった有用物質の製造等、好ましい機能を持つ微生物を利用した生産活動を最適化することは課題となっている。一方、農業・食品産業を始め各種衛生管理では好ましくない微生物の増殖抑制が課題である。しかしながら、微生物の制御は、個別の微生物の培養や反応に依存する技術的な課題を抱え、その結果、生産性に乏しくコスト高となる。 ・本研究では、微生物に対して有効に作用する金属マグネシウムをベースとした微生物制御材の開発を行った。その結果、微生物を液体培養する際にマグネシウムを主成分とする合金を投入することにより、微生物の増殖を大きく変化させることが明らかになった。