2018国際食品工業展

6月12日(火)~6月15日(金) 東京ビッグサイト・東1~8ホール 10:00~17:00

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研究概要

外力と指骨損傷の相関に関する検討および評価手法の提案
―安全な食品機械設計に向けた取り組み―

研究機関名

山梨大学 工学部 機械工学科 伊藤(安全医工学)研究室

代表者

伊藤安海

本研究の主旨

厚生労働省による労働災害原因要素の分析において,平成22年度製造業における労働災害を業種別に比較すると食料品製造業が8652件と最も多く,食料品加工機械による労働災害のうち48 % が挟まれ・巻き込まれに分類される.その中には作業の効率を優先させるために,安全装置や侵入防止フェンスを故意に外した事例も散見され,現状の事故防止対策が現場のニーズに即していないため,有効に機能していないことが疑われる.そこで,食料品加工機械による事故の際に手指が受ける外力の大きさと損傷リスクの関係を精度よく推定し,極力作業効率を下げない(無駄の少ない)安全指標を確立することが求められているが,生命を脅かすリスクの少ない手指損傷に関しては基礎となる生体力学的データすら殆ど存在していない.
本研究では安全な食料品加工機械設計における評価手法の確立を目的とし,ヒト指を模擬した材料を用いた実験的調査および有限要素法を用いた骨折リスク評価の二つの観点から,外力と骨損傷の相関関係を調査した.その結果,生体軟組織の有無や圧縮部の形状,衝撃速度などにより骨折リスクは大きく増減するため,指挟み事故における骨折リスク評価を行う際にはこれらパラメータを考慮する必要があることが明らかとなった.また,骨折リスク評価へのFEM解析の有用性や,現場で簡易的に骨折リスク評価が可能な指ダミーの提案を行った.

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