2017国際食品工業展

6月13日(火)~6月16日(金) 東京ビッグサイト・東1~8ホール 10:00~17:00

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研究概要

音響信号を利用した生食用天然イワガキ可食部の非開口重さ計量器の開発

研究機関名

鶴岡工業高等専門学校 創造工学科情報コース 音響応用研究室

代表者

音響応用研究室教授 柳本憲作

本研究の主旨

【研究目的】
 高級食材である天然イワガキの質保証を目的に,貝の口をこじ開けずに可食部の重さを推定する方法ならびに装置の開発を行う.天然イワガキは,養殖ものに比べると岩に付着した側の殻の厚みが非常に大きく,見た目の大きさと可食部である身の重さとの相関が小さい.このため,高級食材としてのブランド化を目的に生産者や仲買人から,非開口によるイワガキ可食部重量の測定装置の開発ニーズが高い.
【開発システム】
 今回,音響信号と画像を併用して,イワガキの口をこじ開けること無く可食部の重さを推定するシステムの開発を行った(Fig.1).イワガキは殻と可食部の密度差が2倍ほどあるため,予め各部の密度がわかれば全重量と体積を測定することで,可食部の身の重さの推定が理論的に可能である.しかし大形のものやあくど形(かかと)のイワガキでは岩壁に付着する側の左殻が厚く成長し,寄宿虫,寄宿貝による穴や浸食による殻密度の個体差が大きい.牡蠣類の成長を表すには,殻の内容積が最も適切な指標であるが,測定の困難さから殻高が用いられている.本報告では,音響式アルキメデス法による比重と画像カメラとの併用により,貝の内容積ならびイワガキの身の重量を推定した.
【測定結果】
 天然イワガキ(Fig.2)を体積別にS,M,L,2L,3Lの5サイズに分類し,全重量,右殻表面積の測定値から多元的に可食部の重さを推定した.サイズごとに右殻表面積と貝の内容積ならびに身の重量との相関ある回帰直線(Fig.3)より可食部の身の重さを計算した.Fig.4に示したように,あくど形状や450gを越える大形のイワガキでも,概ね身の重量の推定が可能である.

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