アカデミックプラザ

研究概要

亜臨界流体を用いた希少糖の製造

研究機関名

京都大学 大学院 農学研究科 食品生物科学専攻 農産製造学分野

代表者

安達修二

本研究の主旨

希少糖は自然界に少量しか存在しない糖の総称であり,数多くの種類がある.その代表的な例として,プシコースなどが食品市場で流通している.しかし,大多数の希少糖には大量生産の手法が確立されておらず,製品のコストも極めて高い.そのため,試薬として一部が流通するのみであり,希少糖の機能性評価には困難が伴っている.そこで,希少糖の機能解明と商品化に向けた大量生産への取り組みとして,亜臨界流体処理を利用した希少糖の製造を試みた.
亜臨界流体は,常圧における沸点以上で加圧することで液体状態を保った流体のことであり,代表的なものに亜臨界水がある.本研究では,食品加工にも利用しやすいエタノールに着目し,含水エタノールを200℃前後に加熱し,亜臨界流体として用いた.ガラクトースやキシロースなどの単糖,マルトースやセロビオースなどの二糖を原料として亜臨界流体処理を実施したところ,対応するフルクトース型の希少単糖あるいは希少二糖が高い収率で生成した.さらに,亜臨界水中と比較して,副生成物の生成が抑制され,目的とする希少糖の選択率が上昇した.これらの結果は,亜臨界流体処理が希少単糖や希少二糖の製造手段として有望であることを示している.

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