アカデミックプラザ

研究概要

「プラズマ」による低温・ドライ殺菌技術および品質保持

研究機関名

琉球大学 医学部 保健学科
佐賀大学 大学院 工学系研究科
大阪府立環境農林水産総合研究所
佐世保高専 電気電子工学科 レーザー・プラズマ研究室

代表者

柳生義人

本研究の主旨

食品および食品加工などの分野において,殺菌・消毒技術は消費者にとって豊かで安心できる食生活を送る上でなくてはならないものであり,生鮮加工食品や農作物など食品を人体および環境に対して安全に殺菌・消毒できる技術が求められている。本研究は,殺菌・消毒処理にガスプラズマを用いることで,安全な農産物の供給に寄与する技術開発を目的としている。大気圧下において,低温でのプラズマ照射は難しいといった欠点があったが,本研究では,プラズマの高い殺菌力を保持しつつ,低温(≦60℃)・ドライ・低湿プロセスでの処理を可能としたプラズマ処理法を開発し,食品を腐敗させたり品質を劣化させたりする細菌や真菌,バクテリアなどの微生物に対して殺菌効果を確認している。特にウンシュウミカンを対象とした殺菌試験では,1秒の照射でコロニー数が1/10程度,5秒の照射でコロニー数が1/100程度まで減少することを明らかにしており,その高い殺菌効果から,食品や加工品などへの実用展開が期待される。本手法は,液体を用いないドライプロセスのため,水洗浄が困難な種子や果物に対しても殺菌・消毒が可能であり,長期貯蓄や輸送など食品機械業界において広い応用が期待される。また,既存の殺菌消毒手法に代わる新たな手法として,野菜や果物などの農作物の殺菌・消毒に留まらず,生鮮食品や加工食品などへの応用も大いに期待できる。
本研究は,琉球大学,佐賀大学,大阪府環境農林水産研究所,佐世保高専の4機関から構成されるコンソーシアム形式で進められており,それぞれの機関で得られた殺菌技術を紹介する。

謝辞
本研究は、農林水産省 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業シーズ創出ステージの援助により実施された。

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