アカデミックプラザ

研究概要

①ナノバブルによる活性酸素の発生と代謝への影響
②USBカメラによる収穫後ブロッコリーの迅速外観品質評価

研究機関名

東京大学 大学院農学生命科学研究科 生物・環境工学専攻 生物プロセス工学研究室

代表者

大下誠一

本研究の主旨

①活性酸素(・OH,ヒドロキシルラジカル)と特異的に反応して蛍光を発するAPFを用いて蛍光強度を測定し、酸素ナノバブル水で・OHが発生することを示し、・OHの発生が48時間程度は定常的に続くことを確認した。さらに酸素・窒素混合ガスを用いてコントロール水と同じ溶存酸素濃度でナノバブルを発生させた水にオオムギ種子を浸漬したとき、ナノバブル水で発芽率が向上した。このとき、発芽部で生成される活性酸素(O2・-)濃度をNBT染色により検出した結果、酸素・窒素混合ガスによるナノバブル水において内生の活性酸素(O2・-)濃度が高く、活性酸素の一種である過酸化水素と同等以上の濃度であることが示された。
②ブロッコリーの等級は花蕾部の外観品質に基づいて格付けされている。その際に必要な外観品質の評価を、USBカメラを用いて客観的かつ迅速に行う方法を開発した。アントシアニン濃度が低く、クロロフィル濃度が高い花蕾が高品質であると考えられている。そこで選別に必要な閾値を色空間値で設定したところ、本研究のために収集した試料の範囲に限定されるものの、色相角>130°、色空間値a* _ _10.3となった。当該範囲を満たす画素を画像解析により抽出し、1株当たりの占有率を算出したところ、アントシアニン濃度が高いほど低下し、クロロフィル濃度が高いほど上昇したことから、ブロッコリーの客観的な等級格付に利用可能であると考えられた。本手法は、各出荷組織の実情に合わせて閾値を変更することにより、幅広く応用可能な技術であると考えられる。

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