アカデミックプラザ

研究概要

フキ用皮むき機の開発

研究機関名

山形大学農学部・食料生命環境学科・生産機械研究室

代表者

夏賀元康

本研究の主旨

 フキは露地栽培を行う場合、一度定植すれば数年間連続して収穫が可能であるため、省力的な生産が可能である。また、フキの栽培は簡易で安価なパイプハウスで栽培ができるため、収益性が高く過疎化の進む中山間地域の農業振興に有望な作目である。しかし、平成24年のフキ生産は作付面積668ha、収穫量13,200t、出荷量10,900t(農林水産省, 2013)と減少傾向にあり、省力化による生産量の拡大が望まれている。フキは食品として加工する場合、繊維質の外皮を剥離する工程(皮むき)が存在している。フキの皮むきは手作業で行われており、多くの労力と時間、作業従事者の熟練を必要とする。筆者らが平成25年度にフキの加工工場で行った調査では、1時間当たりに1人の作業者がむくことのできるフキの量が約13㎏であり、作業能率向上の必要性が明確になった。その一方で、フキの皮むき機に関する研究例は少なく、市販の機械も存在しない。そこで、本研究室ではフキの加工作業を効率化して地域の活性化に寄与することを目的に、機械の開発に必要なフキの基本特性を調査、調製用機械の試作と性能評価実験を行った。
加工用のフキは草丈や質量、太さに個体差が大きく、皮むき機はその変動量に対応できる柔軟な機構が必要である。また、フキの皮をむくには3.14N以上の剥離力を必要とするが、フキ茎部は12.91N以上の力で破断するため、皮むきにはこの範囲で力を与える必要がある。試作機を用いた実験では、エアーノズル角度30°、スライドとノズル間の距離5cm、平均エア流量152.62L/min、ラバルエアーノズル(ALVA2、ミスミ)を使用した設定が、全体に対する皮むき率が5.8%と最も効率的であった。ただし、今回の実験ではフキのたわみや皮の絡まり、皮のむけ方の不均一さといった問題点が見られたため、改良の必要が示唆された。

皮むき機

皮むき機

相関図

相関図

皮むき性能

皮むき性能

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