アカデミックプラザ

研究概要

食産業の高度化と持続化のためのアグロフードテクノロジー

研究機関名

筑波大学 生命環境科学研究科 生命産業科学専攻 食料プロセス工学研究室

代表者

佐竹隆顕

本研究の主旨

研究 Ⅰ 
 テレフタル酸ポリエチレン(PET)製のプラスチックボトルはミネラルウォーター、ジュース、アルコール等の飲料の容器として利用が拡大している。世界のPET製造の9割において三酸化アンチモンが縮重合触媒として使用されている。しかし、アンチモン(Sb)は、許容安全性の基準値を超える量が短期間に体内に取り込まれた場合、吐き気、嘔吐、下痢等、人の健康に影響を与える危険性がある。
Sbの高度毒性および飲料中への溶出の危険性を把握する観点から、本研究でははじめにわが国で市販されている約80種のPETボトル飲料に含まれるSb濃度を測定する一方、各種PETボトル飲料における25~70℃の温度条件下のSbの拡散係数を求めた。さらに、各種飲料における温度をパラメータとするSb濃度の予測数学モデルを導いた。

研究 Ⅱ 
現在,日本の水田農業はコメの消費減退による休耕田・耕作放棄地の増加問題を抱えている.これに対する解決法の一つとして非主食用途である新規需要米の普及が進められている.これまで当研究室では新規需要米を湿式粉砕して得られる液状化食素材「ライススラリー」の開発を行なってきた.ライススラリーは静置により粉砕粒子が沈降・凝集するため加工特性が低下する.ライススラリーの物理的安定性,つまり粒子の沈降を抑えるためには,ストークスの式に従って考察すると 1)粒子の微細化,2)溶媒の粘度上昇の2点が効果的であることが分かる.そこで,湿式粉砕の特性を明らかにしてライススラリーのさらなる微細化を促進すると共に,米油や米タンパク等の添加による溶媒粘度の増加によって,物理的安定性を向上させることにした.これにより得られた食素材を「ライスミルク」と称し,コメの用途拡大に寄与できるコメ飲料の開発を目指した.

Fig.Ⅰ-1 Cause and influence of Sb migration 
from the PET bottle

Fig.Ⅰ-1 Cause and influence of Sb migration from the PET bottle

Fig.Ⅰ-2   Calculated migration from the PET bottle as a function of storage time and temperature into MQ water, 4%Acetic acid, and 50% ethanol

Fig.Ⅰ-2   Calculated migration from the PET bottle as a function of storage time and temperature into MQ water, 4%Acetic acid, and 50% ethanol

Fig.II-1

Fig.II-1

Fig.II-2

Fig.II-2

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