アカデミックプラザ

研究概要

安定化次亜塩素酸水を基盤とする食品関連分野における衛生管理・殺菌・消臭などへの応用

研究機関名

公立大学法人首都大学東京 東京都立産業技術高等専門学校 ものづくり工学科 高専品川キャンパス 化学研究室

代表者

田村 健治

本研究の主旨

次亜塩素酸HClOは、非常に強力な酸化作用を有する弱酸である。白血球の好中球内で体内合成される物質であり、人畜無害で低残留性の酸化剤である。次亜塩素酸はこれまで、塩素Cl2の水に対する溶解平衡を利用して調製されていたため(式1)、以下のような問題点があった。①毒性を有する塩素ガスの使用や発生を伴うため作業環境的に危険である。②腐食性を有する塩酸HClが共存するため周辺設備や配管などの耐久年数が低下する。③強酸性領域以外の使用が不可能。④品質が安定しづらく、調製後直ちに使用しなければならない。
   H20 + Cl2 ⇄ HClO + H+ + Cl-     (式1)(従来法:塩素の水に対する溶解平衡)
安定化次亜塩素酸水は、電子機器による高精度な流体制御によって連続的に調製される(式2)。本法では従来法の問題点をほぼ解消し、良好な作業環境のもと、低環境負荷な条件で調製される。水素イオン指数pHおよび有効塩素濃度ともに任意の設定値に高精度・連続的に制御された状態で調製される。
   NaClO + H+ + Cl- → HClO + Na+ + Cl-       (式2)(高精度流体制御法)
          可変設定値: (1) 流量:450 L/hr < 流量 < 800 L/hr
                 (2) 有効塩素濃度:10 ppm < 有効塩素濃度 < 200 ppm
                 (3) 水素イオン指数:5.0 < pH < 6.8 (弱酸性・標準設定値)
本品は非常に強力な酸化作用による低温殺菌効果、消臭効果などの機能を発現し、遮光条件で有機物との接触を避ければ、保存・流通も可能である。
食品関連の洗浄・衛生管理のみでなく、医療・畜産業・農業・水産業などをはじめとする分野・領域に適用することが可能である。特に、近年大きな問題となっている、集団食中毒・院内感染・家畜伝染病などの防疫対策にも大きく寄与することが可能である。

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