アカデミックプラザ

研究概要

知って納得! 次亜塩素酸の上手な使い方

研究機関名

岡山県工業技術センター 研究開発部 化学・新素材グループ

代表者

浦野博水

本研究の主旨

 次亜塩素酸ナトリウムを代表とする塩素系薬剤は、食品や医療業界では古くから殺菌用途に、また衣料の業界では漂白(脱色)用途に、一部業界では脱臭用途などに様々な分野で幅広く利用されてきました。
 我々は洗浄・殺菌工程への次亜塩素酸(HOCl)水溶液の利用技術について検討を行っており、これまでに、有機物汚れに対する洗浄作用(Fig.1)や脱臭作用、染色色素に対する脱色作用(Fig.2)、装置の構成部材として使用される高分子素材に対する浸透作用などがあることを明らかにしてきました。これらの作用効果の多くは作用環境のpHに強い依存性を示す結果が得られており、次亜塩素酸の解離平衡式(pKa=7.5)に基づいて有効塩素濃度とpHから計算により求めた非解離型のHOCl濃度、あるいは解離型のOCl-濃度で整理することができました。これらの結果は、HOClあるいはOCl-が次亜塩素酸の作用機構において主要因子となっていることを示唆するものです。すなわち、次亜塩素酸を有効活用するためには、使用目的の明確化と目的に応じたタイプ(非解離型/解離型)の濃度をコントロールすることが肝要になる訳です。
 本発表では、次亜塩素酸を有効に活用するために最低限必要な基礎知識と、洗浄・殺菌・脱臭・脱色など様々な作用効果について実例を挙げながら紹介します。

Fig1 たんぱく質の除去(率)に及ぼす遊離有効塩素(FAC)濃度、pHの影響

Fig1 たんぱく質の除去(率)に及ぼす
遊離有効塩素(FAC)濃度、pHの影響

Fig2 オレンジⅡの脱色(速度定数)に及ぼす遊離有効塩素(FAC)濃度、pHの影響

Fig2 オレンジⅡの脱色(速度定数)に及ぼす
遊離有効塩素(FAC)濃度、pHの影響

HOMEプライバシーポリシーこのサイトについてサイトマップ日本食品機械工業会

ページ上部へ