出展のご案内

研究概要

食品における微生物の挙動情報を手元に:タブレットデバイスの活用

研究機関名

(独)農研機構 食品総合研究所 食品安全技術開発センター

http://mrv.nfri.affrc.go.jp

代表者

小関 成樹

本研究の主旨

<背景>
食品業界において,微生物学的な安全性の確保は極めて重大な課題の一つである。加工食品の材料処方決定,消費・賞味期限の設定のためには,これまで以上に科学的な根拠が求められている。
<目的>
食品業界のニーズに応えるべく本研究では従来にない全く新たな食品微生物挙動データベースMRV (http://mrv.nfri.affrc.go.jp) を開発した。さらに,今回は従来のPCのブラウザ上でしか動作しなかったMRVを改良して,iPadをはじめとするタレットPC上で,より容易にデータ検索を可能とするユーザーインターフェースを開発した。
<開発システムの特徴>
1.収録されている細菌の種類とそれら細菌データが取得された環境(培地あるいは各種食品)の組み合わせ状況を一覧表として提示する。タブレットPCへの対応を考え,より直感的な検索操作を実現すべく,インターフェースの改良を行った(Fig.1)。
2.ナビゲーションタブからの“培地” 条件を選択するとFig.2のような画面が表示される。任意のpH と 水分活性 (aw)を設定すると,増殖速度の温度依存性を示す等高線グラフが示される。種々の環境条件(温度、pH、水分活性)における各種細菌の増殖(緑丸)/非増殖(赤丸)データに加えて、対象となる細菌の増殖速度の情報を数理モデル化して等高線化したグラフを表現し、増殖/非増殖グラフと一体化した。これによって温度、pH、水分活性の各要因の組合せにおける増殖/非増殖条件を検索可能とするだけでなく、増殖の速さ(速度)に関する情報も同時に検索可能である。
3.タブレットPCの特性を活かして,指先での拡大縮小を可能とすることで,これまでのPC画面上で認識しにくかった部分についても,詳細に手元で見て取れるようになる。
<期待される効果>
・ 食品産業界における微生物挙動に関する情報共有の効率化
・ タブレットPC上での簡便な操作により,従業員教育や学校教育場面での活用

新MRVの検索画面

Fig.1 新MRVの検索画面


新MRVによる検索結果画面の例

Fig.2 新MRVによる検索結果画面の例