研究概要

食品残渣や農産未利用資源を機能性素材へ:亜臨界流体の利用

研究機関名

京都大学 大学院農学研究科 食品生物科学専攻 農産製造学分野

http://www.bioeng.kais.kyoto-u.ac.jp/

代表者

安達修二

本研究の要旨

亜臨界流体とは?
常圧での沸点(例えば,水は100℃)から臨界温度(水は374℃)の範囲で、加圧することにより液体状態を保った流体のこと。エタノールやアセトンなどの常温常圧で液体の物質はすべて亜臨界状態にすることができます。
特徴は?
例えば、亜臨界水は、①比誘電率が低く,②イオン積が大きい,という特徴があります。
何に使える?
精油の抽出や農産廃棄物の処理による有用物質の生産などが考えられます。
水とエタノールやアセトンとの混合物を使う!
単純なエタノールなどでは抽出できない、多糖骨格に結合した芳香族化合物などを「切出す」ことができます。また、エタノールやアセトンを共存させることにより、切り出された物質に対する溶解度が高くなります。
混合物を使う利点は?
水とエタノールまたは水とアセトンの混合液を亜臨界状態に保って、脱脂米糠を処理すると、30~40% (v/v)のエタノールやアセトンが含まれるときに、ラジカル消去能(抗酸化性)などに優れる抽出物を高収率で得ることができました。
抽出物は何に使える?
脱脂米糠の亜臨界水抽出物は、処理温度により、乳化性や抗酸化性をもちます。そこで、抽出物を脂質の粉末化に利用すると、脂質の酸化を大幅に抑制できました。また、デンプンとツェイン(疎水性タンパク質)からなる生分解性食品トレーを作る際に、脱脂米糠の亜臨界水抽出物を少量添加するとトレーの強度が改善されました。

亜臨界水とその特徴

Fig.1 亜臨界水とその特徴

亜臨界水抽出物の生分解性容器への利用

Fig.2 亜臨界水抽出物の生分解性容器への利用(オランダ・ワーゲニンゲン大学との共同)



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