研究概要

青果物の輸送・貯蔵中のトラブルを回避するために -品種や収穫時期の影響-

研究機関名

(独)農研機構 食品総合研究所 食品包装技術ユニット

http://nfri.naro.affrc.go.jp/guidance/soshiki/kougaku/housou.html

http://nfri.naro.affrc.go.jp/guidance/soshiki/kougaku/ryutsu.html

代表者

北澤裕明

本研究の要旨

  青果物は、工業製品とは異なり、その流通過程において極めて短時間で外観・硬さなどの物性が変動する。そのため、振動・衝撃による損傷に代表される輸送中のトラブル発生が後を絶たないのが現状である。そこで本研究では、流通過程における青果物の物性変動を明らかにするとともに、損傷発生要因について検討した。
  まず、成熟に関する遺伝子型の異なる3品種のトマトの緑熟果を用いて、その収穫後の追熟特性を調査した。その結果、果皮色、果実硬度およびエチレン生成量のいずれも品種ごとに大きく異なること、そして、エチレンの積算値を独立変数とすることで、異なる品種にも適用可能なシグモイド型の果皮色変動予測モデルを作成できることが明らかとなった(Fig.1)。これは,遺伝子型が異なるトマト品種にも適用可能な汎用追熟予測式が作成可能であることを強く示唆している。
  また、イチゴの衝撃による損傷発生に及ぼす収穫時期の影響について、ソフトパックにより包装された‘とちおとめ’を用いて調査した。1~2月に収穫された果実の果肉硬度は約6.1N、3~4月では約5.1Nであった。果実が損傷発生に至るまでの衝撃加速度と衝撃繰り返し回数との関係は、いずれの収穫時期についても、疲労破壊による損傷発生モデルに従い、累乗近似曲線により表された。この曲線より、任意の衝撃加速度に対する損傷性(損傷発生までの衝撃繰り返し回数)は、3~4月に収穫した果実では、1~2月に収穫されたものと比較し3割程度大きく、この違いは果実の輸送性に大きな違いをもたらすものと予測された(Fig.2)。

果皮色予測モデルの評価

Fig.1 果皮色予測モデルの評価

収穫時期の違いがイチゴの損傷発生に及ぼす影響の予測

Fig.2 収穫時期の違いがイチゴの損傷発生に及ぼす影響の予測



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