研究概要

農産食品の非破壊品質評価技術の開発

研究機関名

新潟大学・大学院 自然科学研究科 農業システム工学研究室

http://www.agr.niigata-u.ac.jp/~knakano/

代表者

中野和弘

本研究の要旨

  放射線照射などによるバレイショの空洞検出などは開発されているが、「放射線」に対する消費者のアレルギーや装置自体のコスト高により、ほとんど導入されていない。
  一方、青果物の糖度測定等には近赤外分光法が導入されてきたが、内部障害等の検出をはじめとする品質評価装置は検出精度に変動があることから、農産食品の流通や加工場での導入は進んでいない。
上記現状に対し、本研究室では可視光分析あるいは近赤外分光分析による農産物内部品質の評価技術の開発を行っており、農産物選別機メーカーとの共同研究により農産食品の流通や加工場で使用可能な品質評価装置の開発状況に取り組んでいる。
  今回はその一例として、西洋ナシ‘ル レクチエ’の「渋み果」の非破壊検出技術について報告する。‘ル レクチエ’は、栽培が難しく原産地のフランスでも現在は栽培されていない品種であるが、酸味はほとんどなく甘味が非常に強く、ジューシーでなめらかな食感であり、新潟県内では非常に高い評価を受けている。しかし、まれに渋味が強く硬い食感の果実が存在するため、‘ル レクチエ’を県外や海外に売り込むためには、選果時に内部品質非破壊チェックが切望されてきた。
   ‘ル レクチエ’の渋み果は、外観からは判断することができない。現状では食味官能試験のほかに、ゼラチン液と搾汁果汁の混合液の白濁程度を濁度計で測定し白濁程度から渋みを推定するなど、破壊的測定に頼ってきた。本研究ではこの測定結果を用いて、渋み果の非破壊検出法を以下により検討した。
  まずゼラチン液と搾汁果汁の混合液の白濁程度と相関の高い波長を可視・近赤外分光データ(Fig.1)から選抜した。次に目的変数を白濁程度とし、説明変数を選抜した波長の吸光度二次微分値として、重回帰式を作成した。そして重回帰式作成に用いていない果実の分光データにより白濁程度を推定し、重回帰式の精度を評価した(Fig.2)。

‘ル レクチエ’の可視・近赤外分光スペクトル

Fig.1 ‘ル レクチエ’の可視・近赤外分光スペクトル

重回帰式による白濁程度推定

Fig.2 重回帰式による白濁程度推定



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