研究概要

液体食品の安全・安心と新しい乾燥技術

研究機関名

筑波大学大学院生命環境科学研究科 生命産業科学専攻 食料プロセス工学研究室

http://nc.bsys.tsukuba.ac.jp/member/

代表者

佐竹隆顕

本研究の要旨

  1. PET容器の安全性に関する研究
  2.   近年、食品包装容器としてPETボトルが広く利用されている。しかしこのPETボトルは高温の環境や長期間の利用により材料のプラスチックから発癌物質の一つであるとも考えられるアンチモン(Sb)など有害物質が食品や飲料の中に溶け出す危険性が指摘されている。本研究においてはアンチモンが溶け出す様々な要因とPE容器内の液中のSb濃度の関係を明らかにする基礎研究を行っている。PETボトルに詰められた市販の食品素材や飲料のうち77品目について液中のSb濃度を測定した結果、日本においてはSb濃度は2ppbまでと規定されているが、全試料の液中のSb濃度は0.26-1.55 ppbの値であった。一方、液中のSb濃度はPETボトルの貯蔵期間、保存温度(25-70℃)、ボトル内液中酢酸濃度(0-4%)および同じく液中のエタノール濃度(0-50%)等の影響を受け、その値が増加することを明らかにした。例えば、PETボトル(Sb210ppm含有)に25%濃度のアルコールを入れ、70℃の貯蔵温度で50日間保存した場合、ボトル内液中のSb濃度は日本の安全基準の2ppbに達することが明らかとなった。

  3. 減圧噴霧乾燥に関する基礎研究
  4.   過熱蒸気を熱源とする減圧噴霧乾燥(Vacuum Spray Drying, VSD):液体食品中に含まれる機能性成分を損なわずに乾燥を実現するVSD実験機のスケールアップの際、既往の遠赤外線ヒータでは十分な出力が得られないため、処理量を増やすことが困難である。そこで新たな熱源として過熱蒸気を使用するプラントスケールのVSDを共同開発し、液体食品の乾燥特性を明らかにしようとしている。

アンチモン溶出の概念

Fig.1 アンチモン溶出の概念

過熱蒸気利用型VSDの概要

Fig.2 過熱蒸気利用型VSDの概要



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