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ペットボトル 洗って再使用

研究機関名

岡山県工業技術センター

http://www.pref.okayama.jp/sangyo/kougi/index.html

代表者

福崎智司

本研究の要旨

■ 背景

  • 私たちが日頃飲んでいるペットボトル飲料。一回きりの使用(ワンウェイ使用)では、もったいないと思ったことはありませんか?
  • 現在、使用済みペットボトルは繊維などにリサイクルされていますが、大量消費の帰結としての大量リサイクルでは真の循環型社会は築けません。また、回収ペットボトルの海外流出により、リサイクルシステムが形骸化し始めている現状があります。
  • このような背景の中、パルシステム生活協同組合連合会と㈱エコサポートは、ペットボトルを洗って何回も使用するリユースの取り組みを行っています。リユース化では、回収ペットボトルの清浄度をいかに回復するかが大きな課題となります。

■ 基礎実験

  • 本研究では、ペットボトル素材に損傷を与えることなく、安全性と清浄度を両立した洗浄剤の開発に取り組みました(パルシステム・㈱エコサポートからの委託研究)。
  • まず、ガラスびんとペットボトルの洗浄性の違いを、水に対する濡れ性、表面電荷密度、耐アルカリ溶解性の観点から比較検討しました。その結果、ペットボトル表面はアルカリ洗浄を受けにくいうえ、pH 12以上で溶解量が増加することがわかりました(Fig. 1)。
  • 洗浄の最適化を進めた結果、適量の次亜塩素酸ナトリウムと食品用乳化剤を併用することにより、穏和なアルカリ性溶液(pH 11~12)であっても、ペットボトルの表面に付着・残留した有機物汚れを効果的に除去できることが確かめられました(Fig. 2)。

■ 実証実験

  • これまでに、耐熱性1.5リットルペットボトルに充填したミネラルウォーター1,000本を販売し、「ボトルの回収→洗浄→検査→ミネラルウォーター再充填→販売→ボトルの回収」までの2サイクルの実証実験を終え、良好な結果を得ているところです。

■ 今後の課題

  • 現在、リユースペットボトルの安全管理と品質管理の課題として、代理汚染物質を用いた洗浄性試験、耐候性試験に関する研究を進めています。


PETの溶解に及ぼす洗浄液のpHの影響

Fig.1 PETの溶解に及ぼす洗浄液のpHの影響

PET表面からのタンパク質の除去率

Fig.2 PET表面からのタンパク質の除去率

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